第60番 横峰寺



2007年10月20日更新

第60番 横峰寺 (よこみねじ)
2007年8月18日巡礼
8月15日にかなりまとめて巡礼したので、どうしようか迷ったのですが、家への帰り道、今日は一寺、それも行くのが難しいところを選びました。60番台最後に残った、冬には行けないお寺。
そう横峰寺です。

横峰寺は、焼山寺、太龍寺、雲辺寺等と並び称されるお遍路の関門で、その道行きの険しい事で知られるお寺です。
本来、第59番 伊予国分寺から向かうべきお寺なのですが、現在の八十八ヶ所巡りにおいても、先に前神寺までお参りしてから、巡りなさいとされています。
確かに、車道からの流れではその方が効率が良いのです。

さて、旧小松町(現西条市)から、林道利用のコースを辿ります。
最初、県道を走っていると、結構険しいのですが、まだまだ余裕でした。
ダム湖が現れ、その美しさに魅了されたのもつかの間、林道に入ると、その険しさは、雲辺寺とはまた違ったものでした。
林道コースを2km入ると料金所があり、1800円徴収されます。これは、林道使用料、駐車場代がセットなので、まあリーズナブルだと思います。
そこからは、ドライバーの腕がものを言います。
車一台がやっと通れるだけの幅のガードレールも無い細い、急カーブ、急坂が延々と続きます。
途中、ところどころ待避所があるのですが、その間は、「頼むから、対向車来ないで。」と願う他ありません。
運悪く対向車に行き当たると、どちらかが待避所まで、バックする事になります。
道路事情の悪い四国では当たり前の事なのですが、他府県(特に大阪系)ナンバーは待つ事をせず、突っ込んで来るマナーの悪いドライバーが、非常に多くて腹が立ちます。
幸い、今回登りは対向車に行き当たらず登る事ができました。山頂の駐車場に車一台停め、後は歩きです。
普通、駐車場から歩いて登る事になるのですが、ここは珍しく坂を下ります。
高い杉木立に囲まれた山道を下る事、10分。急に山が開け、そこに甍が重なります。
大師堂、本堂はあるのに手水が無い。どうやら、このルートはお寺の裏道の様です。
順にお参りして、山門を探すと、一番低い場所にありました。
現在、納経所は改築中で、本堂で墨書・朱印が頂けます。
お坊さんに、
「涼しいですね。ふもととは5℃は違いますよ。」
と言うと、
「そうでしょう。さっき、歩きの人がここで涼ませて下さいと縁側で涼んどった。」
この灼熱の夏空を歩き遍路とは恐れ入りました。

帰り道、対向車であいさつ無しで、当然みたいに登って行った車が2台。車中で思わず声を荒げたけど、僕もまだまだ修行が足りませんねぇ。

    

左より 山門  山門を講堂側から  本堂脇から大師像と鐘楼


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